訪問美容の集客ってどこから始めればいい？

こんにちは！訪問美容師歴7年の佐々木です♪私は訪問美容師さんのお悩みやご相談を随時受け付けています。これから始めようと思っている人にとっては不安も多く、悩みだらけの人が多数！連日お悩み相談を受けていますが、沢山のお話を聞いていると【悩み】の部分が共通しているように感じています。経験者の話が聞きたいと思っている人はいつでもお気軽にご相談くださいね☆

やっぱり集客の壁にぶち当たる

訪問美容や出張カットの独立は、やり方もネットに出ているし、そう難しい事ではありません。ましてや訪問美容の開業は美容院を作るよりも初期費用がほとんどかからず、開業届を出してあっさり独立することができます。訪問美容師になろうと思っても独立することをためらっている人も時々いますが、ビビるほどの事は一切ありません（笑）ただ、独立してからが問題山積み。まずはお客様を集めない事には売上にも収入にも繋がりません。

『どうやって集客したらいいの？』

このように悩んでいる訪問美容師さんはとても多いです。集客方法に正解も不正解もありませんが、柔軟な思考があると、思いもよらないところで訪問依頼がくることがあるかもしれませんよ♪

訪問美容に施設契約がそんなに大事？

集客に対しては、ほとんどの人が【施設契約】にこだわっている印象。どうして施設が良いとされているのか？私なりの考えをお話します。

そもそも訪問美容はサロンワークと違ってお客様が来てくれるわけではなく、美容師側が出向く必要があります。そうなると、移動時間というタイムロスが発生し、その時間はお金になりません。美容院で勤務していた頃は時間通りにお客様が来店してくださり、無駄な時間もなく次々と施術をこなしていくことが当たり前でした。

訪問美容となると、お客さまの家にたどり着くまでを時間考慮しなくてはならないため、通常カット1時間以内に終わる所、移動時間を合わせると1人の施術で2時間も3時間もかかってしまう事があります。それだけ時間がかかっても、客単価が良ければいいのですが、カットだけのために訪問した場合、3時間で5千円～7千円平均。美容室で3時間施術メニューであれば約2万～3万いただける施術ができる時間です。

このように、訪問美容は時間勝負でもあり、単価勝負でもある仕事になっています。そこで、施設契約をして同じ場所で複数人を施術することができれば時間短縮にもなるため、訪問美容で懸念されている時間を有効活用できるわけです。
作業効率を重視するために施設契約に一心不乱な美容師さんを見かけますが、ただ私の知る限り、【単価勝負】をする場所ではなく、なんなら施設での訪問カットは単価を安くしてナンボの世界。薄利多売でこなす事が一般的な印象で1人の出張カットは1500円～2500円程度が現状です。

ただし、移動時間がないため、手を早めて人数をこなす力量さえあれば1人単価が安くても結果的に1日の売上が確保できるという思考のため、みんなが施設契約に力を入れているのだと思います。

施設に力を入れてもいいけど穴場を見落とすな！

では、訪問美容師=施設契約という思考を持っている美容師さんが多いのであれば、施設へ営業する人も増え、ライバルもわんさかいるわけです。そこに独立したばかりの人が参戦して契約を勝ち取ることができる人は、果たしてどのくらいいるのでしょうか？

『2番手でもいいから種を蒔け』という人もいるかもしれませんが、種蒔きというのは芽が出なければ腐って枯れる。
その時間を費やすのであれば、他の人が見ていない穴場を見つける事に注力した方がよっぽど芽が出ると思いませんか？

日本人は集団主義だと言われることも多いですが、誰が言い出したかわからないけれど訪問美容師=施設訪問という概念をいち早く脱却した人が今後生き残っていくように私は感じています。

私が今まで契約させていただいていた特養の施設では入居者の方々が自由にお買い物等で外出していました。その中で、お元気な人は自分の行きつけの美容院に行くのが楽しみだと言う人もいたんです。施設にいるから訪問美容という事ではなく、利用者が自分で決める。訪問美容師に依頼するのか、外に出て自分で美容室を選ぶのか？

入院中の病院や、もっと重度な施設では選択肢はないかもしれませんが、施設に入ってるからと言って外出できないわけではないんですね。そもそも、いつも施設の中にいれば、外に出て気分転換をしたいと思うのも自然な事なのかもしれません。

福祉を学ぶとQOL（クオリティーオブライフ）を尊重することを第一前提とされていますが、施設入居者のQOLは、積極的に外出することなのかもしれないな、と私自身が思った経験がありました。

ですから、訪問美容=施設契約という思考も、実はすべてが正解でもないし、時にはヘアサロンに来てね！と言える拠点があった方がリハビリにもなり、励みにもなり、本当のQOL向上になるのではないか？と個人的に思っています。

気分転換したい時は美容室へ、体が辛い時は訪問美容で

結局、お客様の選択肢があるという事は利用する側にとってもメリットになると思います。『天気が良くて体の調子がいい。今日は美容院に行ってみようかな』という日はサロンに来ればいいし、『今日は天気も悪くて体も辛いから家に来てほしい』と言われれば美容師が自宅へカットに伺えばいい。

そんな柔軟な対応ができる美容師はあまり多くないように感じます。それはやはり拠点とする美容院を持っていないから。訪問美容という事だけに意識を向けるのではなく、お客様のその時のベストな状態に臨機応変に対応できる環境。ここが大事なんじゃないかな？と思います。

ですから、集客するコツは自分がターゲットとする顧客を選ぶと同時にエリアを絞る。自分の行動範囲を明確にして拠点を作り、その場所で知名度を作り上げていく。訪問美容や出張カットは闇雲に広範囲を移動すればいいってもんでもありません。【どこまでも伺います！】という売り文句は、いつか自分の足かせになってしまうかもしれませんよ。

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